ゲジゲジとは
【出る原因と駆除方法】放置/毒性/益虫/噛む
このページでは、ゲジゲジ(蚰蜒)について、解説します。
ゲジゲジとは何か?というと、下記のとおりです。
- 分類:ムカデ網 – ゲジ目
- 正式和名:ゲジ
ゲジゲジは、ムカデ網 – ゲジ目に属するムシで、見た目のきもちわるさから、不快害虫として嫌われています。
出る原因 益虫 放置 噛む/毒性 駆除 種類/特徴 ムカデ 赤ちゃん
ゲジゲジが家に出る原因
ゲジゲジは、日が当たらない狭くて湿り気のある場所を好みます。基本的にはゲジゲジは屋外にくらしているのですが、エサを求めて家の中に迷い込むことがあります。
ゲジゲジが家の中にでる原因は、下記のとおりです。
【ゲジゲジが家に出る原因】
- 暗くて狭く、湿り気のある場所に迷い込む。
- エサとなる昆虫を探し求めて、家の中に入り込む。
ゲジゲジは、ゴキブリなどの昆虫を食べています。
ですから、ゲジゲジが家の中にはいりこむのは、エサとなるゴキブリなどの昆虫や、暗くて狭い場所をさがして迷い込むのが原因です。
ゲジゲジは益虫なのか?
実は、ゲジゲジは家の中でゴキブリを捕食することから、『益虫(えきちゅう)』と呼ばれることがあります。
ゲジゲジは、性格もおとなしく、人にかみついたりすることもなく、きれい好きで無害なムシです。
とは言え、見た目がきもち悪いことから、『不快害虫』として嫌われています。
ゲジゲジは放置したほうがいい?
ゲジゲジは、家の中でもクモやゴキブリなどの害虫を食べる『益虫』であり、放置したほうがいい?と思われるかもしれません。
ゲジゲジは性格もおとなしく、人にかみつくこともなく、放置しても大丈夫です。
ただし、見た目がきもち悪いので、放置せずに家の外に逃がしたり、スプレーで殺虫するのが一般的です。
ゲジゲジの噛む/毒性はある?
ゲジゲジの攻撃性は低く、おとなしい虫ですから、ゲジゲジに噛まれることは、ほとんどありません。
もし、ゲジゲジに噛まれたとしても、毒性は低く、人間に影響するほどでもありません。
ゲジゲジに噛まれても毒性はほとんどありませんが、傷口から細菌に感染するかもしれませんので、傷口を消毒してください。
ゲジゲジの退治/駆除方法
ゲジゲジの退治/駆除方法は、下記のとおりです。
【ゲジゲジの退治/駆除方法】
- ①くん煙剤、くん蒸剤
- ②殺虫スプレー
- ③毒餌剤
- ④粉剤
①くん煙剤、くん蒸剤
くん煙剤・くん蒸剤というのは、『バルサン』や『虫コロリ』のように、煙や蒸気で家の中のムカデやゲジゲジを一掃できるものです。
くん煙剤・くん蒸剤は、殺虫成分を含んだ『煙・蒸気』が、部屋のすみずみまでとどき、ゲジゲジを退治してくれます。
②殺虫スプレー
ゲジゲジの駆除方法としては、『嫌な虫キンチョール』や『虫コロリアース』のように、ゲジゲジ・ムカデの駆除用の殺虫スプレーが有効です。
ゲジゲジはそれほど家の中が好きなムシではありませんが、狭くて暗い場所をさがして家の中に迷い込んできます。
ゲジゲジにも有効なタイプの殺虫スプレーでゲジゲジをたおし、ほうきとちり取りで退治できます。
③毒餌剤
ゲジゲジを駆除するには、ゲジゲジに有効な『ムカデコロリ』などの、毒餌剤が有効です。
毒餌剤というのは、ゲジゲジやムカデが食べるエサの中に、毒をねりこんだ殺虫剤のことです。
ゲジゲジが侵入しそうな家のまわりや玄関先に設置することで、ゲジゲジを駆除することができます。
④粉剤
ゲジゲジを駆除するための粉剤である『虫コロリ』や『ムカデコロリ』の粉剤は、家のまわりをかこむように撒くことで、ゲジゲジの侵入をふせぐことができます。
ゲジゲジだけでなく、ムカデ・ヤスデ・ダンゴムシなどに対して、優れた殺虫・防虫効果があります。
ゲジゲジの種類/特徴
日本に生息しているゲジゲジは、おもに2種類があり、下記のとおりです。
【日本のゲジゲジの種類】
- ①ゲジ(Thereuonema tuberculata)
- ②オオゲジ(Thereuopoda clunifera)
①ゲジ(Thereuonema tuberculata)
日本でいっぱんてきにみられる『ゲジゲジ』の正式名称は『ゲジ』です。
ゲジ(Thereuonema tuberculata)は、体長20mm~30mmほどの小型種で、生まれた時には足は4対です。
脱皮をするたびに、徐々に足が増えていき、10回以上の脱皮により、あしが15対まで増えていきます。
日本でも全国的にひろく生息しており、5年から6年の寿命があります。
②オオゲジ(Thereuopoda clunifera)
オオゲジは、日本でも温かい地域にのみ生息している大型のゲジであり、体長45mm~60mmほどのサイズがあります。
ゴキブリやカマドウマ食べる肉食の益虫で、林の中や洞窟などに生息していますが、家の中に侵入することもあります。
上記のとおり、日本に生息しているゲジゲジは、小型の『ゲジ』と、大型の『オオゲジ』の2種です。
どちらも性格はおとなしく、人に害をあたえる虫ではありません。
ゲジゲジとムカデの違い
ゲジゲジとムカデはどちらも、ムカデ網の節足動物であり、似ていると思われるかもしれません。
しかし、ムカデとゲジゲジはよく見ると全然違っています。
【ムカデとゲジの違い】
ムカデの特徴
体長:80mm~150mm
毒性:強い毒性をもつ
足の本数:21対42本
攻撃性:高い
ゲジゲジの特徴
体長:20mm~30mm
毒性:毒性はひくい
足の本数:15対30本
攻撃性:ひくい
ムカデはとくに5月~8月ごろの産卵期に活動が活発になると言われています。
ムカデは強力な毒をもっており、噛まれるとズキズキと激しく痛み、アナフィラキシーをひき起こすこともあります。
というワケで、ムカデはゲジゲジよりも攻撃性のたかい、危険なムシです。
ゲジゲジの幼虫/赤ちゃん
ゲジゲジの幼虫/赤ちゃんは、成虫よりも足の本数がすくなく、透明感があります。
生まれたばかりのゲジゲジの幼虫/赤ちゃんの足の本数は、4対8本だけですが、脱皮をくりかえして、あしの本数が増えていきます。
そして、成虫の足の本数は15対30本になります。
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