赤いゴキブリの正体とは?
【駆除/対策】種類/卵/小さい/バルサン
このページでは、赤いゴキブリの正体を解説します。
日本で生息しているゴキブリといえば、『クロゴキブリ』『ヤマトゴキブリ』『ワモンゴキブリ』『チャバネゴキブリ』の4種が有名です。
その中でも、赤い色をしたゴキブリの種類を解説します。
ワモンゴキブリ チャバネゴキブリ ヤマトゴキブリ トビイロゴキブリ クロゴキブリ レッドローチ 駆除対策 卵
赤いゴキブリ①:ワモンゴキブリ
赤いゴキブリの種類といえば、まず1番に思いつくのが『ワモンゴキブリ』です。
- 分類:ゴキブリ目 – ゴキブリ科
- 体長:30mm~45mm
- 寿命:約3年
ワモンゴキブリは、もともとは熱帯種であり、南九州から沖縄にかけて存在していた種です。しかし、ビルの増設や温暖化により、いまでは全国の都市圏にひろがりつつあります。
ワモンゴキブリの幼虫(赤い小さいゴキブリ)
ワモンゴキブリは、日本のゴキブリの中でも比較的おおきいサイズ(30mm~45mm)ですが、生まれてからしばらくの間は翅もなく、赤い小さなゴキブリとして見かけます。
おもに地下室や下水道、共同溝などの中に生息しており、建物の内部やその周辺にすがたをあらわします。
赤いゴキブリ②:チャバネゴキブリ
チャバネゴキブリは、赤っぽい色をした小さなゴキブリです。
- 分類:ゴキブリ目 – チャバネゴキブリ科
- 体長:12mm~15mm
- 寿命:約7ヵ月
チャバネゴキブリは、体長12mm~15mmほどの小さなゴキブリで、全国にひろく分布しています。
チャバネゴキブリは寒さに弱いため、暖房のある屋内や熱源のある場所で越冬します。
赤いゴキブリ③:ヤマトゴキブリの赤ちゃん
ヤマトゴキブリの赤ちゃんも、個体によっては赤みを帯びていることがあります。
- 分類:ゴキブリ目 – ゴキブリ科
- 体長:25mm~35mm
- 寿命:約1年半
ヤマトゴキブリは、25mm~35mmほどの普通サイズのゴキブリで、北海道から本州にかけて分布している日本原産のゴキブリです。
ヤマトゴキブリは、成虫になると、黒茶色になりますが、幼虫では赤っぽい色をおびていることもあります。
赤いゴキブリ④:トビイロゴキブリ
トビイロゴキブリは、日本では個体数がすくないゴキブリで、赤っぽい色をしたゴキブリです。
- 分類:ゴキブリ目 – ゴキブリ科
- 体長:30mm~38mm
- 寿命:約8ヵ月
トビイロゴキブリの赤ちゃんも、赤っぽい色をしたゴキブリです。サイズは一般的なゴキブリのおおきさです。
赤いゴキブリ⑤:クロゴキブリの赤ちゃん
日本でも一番メジャーなゴキブリの『クロゴキブリ』ですが、その赤ちゃんは意外と赤っぽい色をしています。
うごきの速い赤いゴキブリをみかけたら、もしかするとクロゴキブリの赤ちゃんかもしれません。
- 分類:ゴキブリ目 – ゴキブリ科
- 体長:27mm~33mm
- 寿命:約1年半
クロゴキブリは日本全国にひろく生息しているゴキブリで、木造の家の中や、コンクリート造のアパートなどにおおい。
幼虫のときは赤みをおびていますが、成虫はこげ茶色です。
ギトギトしていて、気持ち悪いですね。
赤いゴキブリ⑥:レッドローチの幼虫
レッドローチ(トルキスタンゴキブリ)は、その名のとおり赤い色をした中東産のゴキブリで、爬虫類などのエサ用として広く流通しています。
野生では生息していないタイプのゴキブリですが、もしかすると飼育下のレッドローチが逃げ出したものを見かける可能性があります。
- 分類:ゴキブリ目 – ゴキブリ科
- 体長:25mm~30mm
- 寿命:約1年
レッドローチの幼虫は腹部が赤黒いのが特徴ですが、成虫では雄雌で見た目が違い(性的二形)があります。
レッドローチ成虫 左/メス 右/オス:⇩
野生では生息していませんので、飼育下でなければほとんど見かけることはないと思います。
というワケで、日本でみられる赤いゴキブリの種類と言えば、下記のとおりです。
【赤いゴキブリの種類】
- ①ワモンゴキブリ
- ②チャバネゴキブリ
- ③ヤマトゴキブリの赤ちゃん
- ④トビイロゴキブリ
- ⑤クロゴキブリの赤ちゃん
- ⑥レッドローチの幼虫
日本でよく見かけるゴキブリと言えば、黒い色をした『クロゴキブリ』が一般的ですが、上記のように成虫でも赤っぽい色をしたゴキブリもいます。
赤いゴキブリの駆除/対策
赤いゴキブリの駆除/対策としては、下記のとおりです。
【赤いゴキブリの駆除/対策】
- ①くん煙剤、くん蒸剤
- ②毒餌剤
- ③ゴキブリホイホイ
- ④日頃の対策をする
①くん煙剤、くん蒸剤
くん煙剤/くん蒸剤というのは、『バルサン』や『アースレッド』のように、煙や蒸気で家の中のゴキブリを一掃できるものです。
もちろん、赤いゴキブリにも効果があり、駆除/対策のポイントとしては、下記のとおり。
【駆除/対策のポイント】
- ①赤いゴキブリが繁殖する4~5月頃に使う。
- ②卵が孵化する、2~3週間後にもう一度使う。
- ③1部屋ごとに、1つを使う。
『バルサン』や『アースレッド』などのくん煙剤/くん蒸剤は、家具のものかげに隠れたゴキブリにまで殺虫成分を行きわたらせ、ダニやノミの駆除/対策にも効果があります。
ゴキブリが逃げ込む隙をあたえないためにも、全部屋をおなじタイミングで駆除するのが効果的です。
バルサンは、3個セットで1,700円くらいで販売されています。
②毒餌剤
赤いゴキブリの駆除/対策には、『ブラックキャップ』などの毒餌剤も効果があります。
毒餌剤が何か?というと、ゴキブリがたべるエサの中に、殺虫成分を配合したもので、家具のすきまなどに設置することで効果をあらわします。
毒餌剤は、たべてすぐに死ぬものではなく、たべてからしばらくして、徐々に弱っていきます。
ですから、毒餌剤をたべた赤いゴキブリのフンや死骸をほかのゴキブリが食べることで、仲間のゴキブリにも効果があります。
18個入りで800円くらいで販売されています。
③ゴキブリホイホイ
ゴキブリホイホイは、ゴキブリを誘引剤でひきつけて、粘着剤で捕まえるものです。
赤いゴキブリが通りそうなすき間に設置することで、赤いゴキブリを捕獲することができます。
④日頃の対策をする。
赤いゴキブリを駆除/対策するには、日ごろの対策も大切になります。具体的には、下記のとおり。
【日頃の対策】
- ①食品や食器を放置しない。
- ②物陰のそうじをする。
- ③生ごみ、排水溝の汚れをなくす。
ゴキブリの餌となる食品や、食器は夜に放置しないようにしましょう。
また、ゴキブリの餌となる生ごみや、不衛生な排水溝のよごれ、トイレや洗面所のまわりも、日頃からきれいに掃除しておくと、赤いゴキブリが寄り付きにくくなりますよ。
補足:赤いゴキブリの卵
補足として、赤っぽいゴキブリの卵をみかけたら、下記の可能性が高いですね。
【赤っぽいゴキブリの卵】
- ①チャバネゴキブリ
- ②コワモンゴキブリ
- ③ヤマトゴキブリ
ゴキブリの卵:⇩
ゴキブリは種類によって、卵の形も違いますので、みわけることができますね。
赤いゴキブリの種類/対策:まとめ
赤いゴキブリの種類としては、下記のとおり。
【赤いゴキブリの種類】
- ①ワモンゴキブリ
- ②チャバネゴキブリ
- ③ヤマトゴキブリの赤ちゃん
- ④トビイロゴキブリ
- ⑤クロゴキブリの赤ちゃん
とくに、ワモンゴキブリやトビイロゴキブリは、赤っぽい色をしていますね。チャバネゴキブリは、赤というより茶色で小さいゴキブリです。
クロゴキブリの赤ちゃんも、意外と赤っぽいです。
赤いゴキブリの駆除/対策としては、下記のとおり。
【赤いゴキブリの駆除/対策】
- ①くん煙剤、くん蒸剤
- ②毒餌剤
- ③ゴキブリホイホイ
- ④日頃の対策をする
ゴキブリ用の殺虫剤をつかうこと、日頃からゴキブリの餌となるものを無くすことが、効果的です。
ゴキブリは、おもに4月~5月ころに活動を開始しますので、くん煙剤/くん蒸剤、または毒餌剤で駆除するといいですね。
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