ゴマダラカミキリムシ
【昆虫図鑑wiki】幼虫/飼い方/エサ/防除
このページでは、ゴマダラカミキリムシを解説します。
- 分類:甲虫目 – カブトムシ亜目 – カミキリムシ科 – フトカミキリ亜科 – ゴマダラカミキリ
- 学名:Anoplophora malasiaca
- 和名:ゴマダラカミキリ(胡麻斑髪切)
ミヤマカミキリムシは、日本の北海道・本州・四国・九州に広く生息するおなじみのカミキリムシです。ゴマダラカミキリムシは昼夜の区別なく活動し、ミカン類、イチジク、栗、クワなどの生木を食べます。
ゴマダラカミキリムシの産卵・卵
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)は、生木の樹皮を大あごで傷つけて、そこに卵を産みつけます。産卵の時期は6月~10月です。
ゴマダラカミキリムシの幼虫
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)の幼虫は、そのまま産み付けられた生木をたべて成長します。
大きく成長した幼虫は、幹(みき)の内部をとおって根の方へ降りていき、主に根株(ねかぶ)の内部を食べ荒らします。
ゴマダラカミキリムシの蛹(さなぎ)
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)は、卵から孵化して約1年ほどで成虫になります。
大きく育ったゴマダラカミキリムシの幼虫は、根株(ねかぶ)の中で蛹(さなぎ)となり、6月~8月頃に羽化して成虫となります。
羽化したゴマダラカミキリムシの成虫は、木の幹(みき)を円形に食い、外にでます。
幼虫は、樹木のなかを食いあらすことで、果樹や街路樹におおきな被害をあたえることもあり、とくにミカン農家では害虫(がいちゅう)として警戒(けいかい)されています。
ゴマダラカミキリムシの特徴
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)の体長は25mm~35mmほどで、青みがかった黒いからだをもちます。
とくに前翅(まえはね)には白い斑点(はんてん)が並んでいてよく目立ち、触角(しょっかく)が体の1.5倍ほどと長いのが特徴です。
北海道・本州・四国・九州の、日本全国に分布しています。
ゴマダラカミキリムシの餌(エサ)・食べ物
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)は食べるものが非常にはばひろく、ミカン類、ヤナギ、栗、クワ、リンゴ、イチジク、ナシ、シラカバ、イタドリなどの若い枝や葉を餌(エサ)としています。
飼育する場合には、ミカン類やイチジク、栗などの新鮮な若い枝や葉を与えるか、クワガタ用の昆虫ゼリーでも代用できます。
ゴマダラカミキリムシの飼い方・育て方
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)は、6月~8月頃に羽化して成虫になり、8か月ほどの寿命があります。
ゴマダラカミキリムシは基本的には昼行性(ちゅうこうせい)ですが、夜間にうごきまわることもあります。
ゴマダラカミキリムシの飼い方としては、カブトムシやクワガタムシの飼育用ケースに、とまるための木や草をいれておけば大丈夫です。
餌(エサ)はミカン類やイチジク、栗、ヤナギ、クワ、リンゴ、シラカバ、イタドリなどの若い枝と葉を好んで食べます。クワガタムシ用の昆虫ゼリーで代用することもできます。
ゴマダラカミキリムシの寿命
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)の寿命は、羽化して成虫になってから約8か月ほどです。
<ゴマダラカミキリムシの寿命>
- 6月~10月:産卵の時期
- 約1年~2年:幼虫として過ごす。
- 6月~8月:羽化して成虫となる。
- 約8か月:成虫として過ごす。
ゴマダラカミキリムシ:害虫としての防除
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)は特に、ミカン類、バラ、ヤナギ、栗、イチジクなど、幅広い植物を食べ荒らす害虫としてしられています。
ゴマダラカミキリムシの食害を防ぐには、いちばん簡単なやり方としては、捕殺(ほさつ)することです。成虫を捕殺するほか、針金などを差し込んで幼虫を捕殺します。
薬剤による防除としては、成虫が羽化する6月中旬~7月上旬に、アクタラ顆粒水溶剤やスプラサイド乳剤などの登録薬剤を散布することで、成虫と産卵された卵の防除が有効です。
ゴマダラカミキリムシのオスとメスの見分け方・違い
ゴマダラカミキリムシ(学名:Anoplophora malasiaca)のメスとオスの見分け方・違いとしては、触角(しょっかく)の長さに注目してください。
<オスとメスの見分け方>
- メス:触角はからだの長さと同じくらい。
- オス:触角はからだの長さの1.5倍くらい。
触角がながいほうがオスです。
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